ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~



『あのね、清水君には言わないで欲しいんだけど、ちょっと今・・・清水君にちょっかい出してる女がいてさぁ』



私はそれを聞いて、今日見たあの女性だと確信した。



『それでね、誤解とかしちゃったらかわいそうだから教えたくて・・・清水君は全く相手にしていないし、陽菜ちゃんのことしか考えてないと思うのね』



私は、涙が溢れて止められなくなった。




私のことをよく知らない山田のお姉ちゃんが私を心配してくれていることが嬉しくて、私のモヤモヤした心の中を溶かしてくれるようだった。




「あの・・・あの・・・ありがとうございます・・・実は今・・・ずっとそのことを考えていて・・・眠れなくて」




私は、偶然見てしまった王子と見知らぬ女性とのことを、山田のお姉ちゃんに話した。




『間違いなく、その女だよ。派手な子だったでしょ。あ、そうそう!言い忘れてたけど、その子、結婚してるから大丈夫だよ!ちょっと旦那ともめてて、清水君を思い出したんじゃないかな』




「良かったぁ、ほんとに・・・良かった・・です」



私は、王子を疑ってしまった自分を責めた。



それに気付いた山田のお姉ちゃんは、陽菜ちゃんが不安になるのは当然だよね、と言ってくれた。


もう『喫煙女』なんて、呼べないよ。



大好きです、山田のお姉様・・・




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