ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
「明日からとうとう来るらしいよ。例の留学してた上級生!」
友達の中でも1番賑やかで噂好きな真理が、私と亜沙子の間に割り込んで来た。
放課後の教室は動物園のようにうるさい。
このクラスに入ることになった留学帰りの一つ上の生徒。
一年間留学していたせいで彼は留年して、本当は三年生なのに、私達のクラスに入ることになったんだ。
ファンがいた程かっこいいらしい 『大沢優雅君』
私はまだ名前しか知らない。
でも名前だけでも想像できちゃうかっこよさ。
かなりの数の女子が彼の帰国を待っていた。
当然3年生の女子の中にもファンはいて、時々うちのクラスを覗きに来る。
まだ大沢君は学校に来てないのに…と心の中で呟きながらも、まだ見ぬ彼に期待をふくらませた。