ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~




灰皿王子と視線がぶつかった。




天井に煙を吐きながら、見下すようにこっちを見た。


ちょっと怖い顔で、目だけをこっちに向けて…




「は、灰皿…」


私の口を押さえた亜沙子。





もう少しで、灰皿王子に「灰皿王子だ!」って言ってしまうところだった。




灰皿にタバコを乱暴に押し付けた王子。




ドキドキ…





「なんじゃい、おめ~ら。ガキの来る場所じゃね~べ。」







飲み終えた缶コーヒーの缶を、空き缶入れに投げ入れた王子は、

不機嫌そうな背中を私の脳裏に焼きつけて、その場を去った。










< 50 / 466 >

この作品をシェア

pagetop