ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
亜沙子は、一人で興奮して、私の背中を叩いた。
私は何が何だかわからなくて、ただ王子を見つめていた。
「佐藤陽菜です!!」
「わかってるって!お前あほか?」
いつもここでタバコを吸う灰皿王子を見ていたんだ。
その場所に今、私がいる。
「俺、職業柄、名前覚えるの得意なんだよ。でも、普通に覚えんの難しいからいろんなものに例える。だから、お前は調味料と鳥!って覚えてた。はははは!!」
灰皿王子が好き。
一人で大きな口を開けて笑いながら、胸ポケットのタバコに手を伸ばす。
佐藤だから、砂糖。
陽菜だから、鳥?
なんて面白い人なんだろう。
魅力的な人…