ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
王子との電話
一人でベッドの上に立ち上がり、ケータイを持ったまましばらくおかしな動きをしていた。
「もしもし」
ジャンプをしていたせいで、息が荒くなっていて、後悔した。
『あ~、清水ですけど、わかる?』
電話の王子の声は、少し高く感じた。
耳元で大好きな人の声が聞こえて、私は心臓が口から出そうに緊張していた。
「わかります!!本当に電話くれてありがとうございます!!」
『声でかいって!そんなに俺からの電話が嬉しいか?』
王子は、恥ずかしくないのかな?
そんな恥ずかしいセリフをさらっと言えちゃう。
やっぱり大人なんだな、なんて思いながら、王子の声に耳を傾ける。