ひだまりシュガー ~イケメン達の秘密ノート~
あの時は、ただ市役所に行きたい一心だった。
ひどいよね、私って。
私が王子に好きだ好きだと言ってる姿と、優雅が私にちょっかい出してくる姿が少しだけだぶって見えた。
優雅の気持ちが「好き」なのかどうかは知らないけど、
私に好意を持ってくれていることは事実だし。
「ごめんね、いつも。私、優雅のこと友達以上に見てないけど、1回だけデートするよ。約束だから・・・」
こんな気持ちになれたのは、王子のおかげだった。
王子に嫌がられても、邪魔だって言われても、きっと私もしつこく追いかけてしまう。
優雅はいいやつ。
でも、恋の相手にはならない。