サヨナラと大好きの雨
「進路は文系…だったな?将来の大学の希望はあるか?」


「まだ決めてません…」


「とりあえず、言っておく。今のままだと留年だ。 」





私は下を俯く。

スカーフの結び方とか、前髪の可愛いアレンジの仕方とか、そんなことを気にしてるうちにどんどん置いてかれた。


中学とレベルもスピードも違う授業になかなかついてけなくて、すぐに黒板に何が書かれているかわからなくなった。

特に数学は暗記しても出来ない部分が多い。



当てられて、答えられないのが恥ずかしくて、授業を何回かに一回はさぼっていた。
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