サヨナラと大好きの雨
「一つは毎日放課後1時間、俺と補修授業をすること。」


「はい。」

予想通りだ。
大体、今までの先生も秋頃からこんなことを言っていた。


私のレベルでは授業だけではどいにもならないのは百も承知だ。


あと一つは宿題…とかかな?


「二つ目は…将来の夢を決めて来い。これはなるべく早く。でもいつまででもいい。」



「え…」


少し、拍子抜けして返事も間抜けになってしまった。


「約束するのか、しないのか?」


その私の返事に先生がジロリと睨む。
迫力満点だ。

「します!…努力します‼︎」

ひぃ、これは約束しなかったら命が危ないかも…



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