サヨナラと大好きの雨
不覚にも私の胸はその微かな笑顔で跳ね上がる。



ないない、絶対ない。



「それじゃあまた明日。さようなら。」

「おう。気をつけて帰れよ。」



職員室へ行く方向と下駄箱に向かう方向。

私は胸のなんとも言えない感情を隠すために、ちょっと俯きかげんで先生にさようならを言った。




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