君が好きで困ってます
そのとき思った。
ぁ。やっぱり私は琢磨が好きなんだ
               って…
 「キリッツ 礼!ありがとうございました」

そして帰り道…
 「クラス一緒で良かったね!」

 「うん!秋奈と一緒だから、怖いもんなしだよ」

帰り道、秋奈には聞いてほしかった。私は琢磨が好きだと秋奈には伝えておきたかった…
だけど、いつの間にか秋奈の家の前に来ていて、私は最後に言おうと決心した…
 「秋奈!私…私ね!」

 「ぇ?何?ゴメン!用事あるから、また明日聞くね!」

 「ぁ。ううん!大したことじゃないから!大丈夫」

私は必死に笑顔を作った。
 「本当に?大事な事な気がするけど…」

私は諦めかけ、家に帰った。
 「また明日!バイバイ」

 「バイバイすず!」

帰り道、私は考え事をしていた…
何故あの時言わなかったんだろうって。
でも言わなかった理由は分かっていた…
実は琢磨は秋奈と少しの間付き合っていた、その時は秋奈から琢磨が好きなんだと言われ。ついつい笑顔を作り、私も好きだと言えなかった。
わたしは怖いんだ。今の関係が壊れるのも。秋奈に嫌われるのも。秋奈は大事な友達だから傷つけたくなかった。
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