君が好きで困ってます
私は弱虫で、勇気がないんだ。
だから、琢磨に本当の事も言えない。素直にもなれないんだ。
私は涙がでた…
 「琢磨が好きなんだ。」

たったこの一言が言えないよ
 「琢磨…」

帰ってから私は、部屋に引きこもっていた。
お母さんの「お帰り」も無視して、何て親孝行出来てないんだろって。
私最低だ。勝手に八つ当たりしてる。
私は歌った。いつも、何かあると自然に音楽が頭に流れて、口から歌が流れた…
 「君に~ 伝えたくて~ 素直になれない自分がいると 分かっていたのに
どうしてだろう。 思うようにいかない、
君を見て、胸がはちきれそうで、つい 素直になれない~ 好きだ。 好きだ。 この一言が 言えない自分に 腹が立って~ 八つ当たりしてる~ 本当は言いたいのに、 どうして言えないんだろう それは私が臆病だから。 でもね不思議だね~ 君が笑えば。 私は言わなくても良いんだ~」

泣きながら歌った。喉の奥が痛いほどに。
私はこのままかもしれない。だけど、琢磨が笑顔なら、それが私の一番の幸せだよ。
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