先輩×後輩*林さんの恋
「先ほどの検査の結果、眞白さんはある病気にかかってまして、その病気は治ることは不可能です。ただ、手術を受ければ寝たきりですが1年間は生きていられます。しかし、手術を受けなければ、ある程度の活動はできますが、余命は3カ月となってしまいます。」
治らな…い?
私は、ショックでバランスを崩し、椅子から落ちてしまった。
………そして、泣きながら「お母さんごめんなさい」何回繰り返したかな?
その度に、お母さんは背中をさすって、「貴方は何も悪くないの」そういって、抱きしめてくれた。
抱きしめてくれたときは、あったかくて、ふわふわして………
まだ、生きてる。そう思った。
「私………手術しません…残り、わずかですが…友達、家族とたくさん思い出をつくりたいんです………後悔だけはしたくないか………ら」
お母さん、産んでくれたのに………ごめんなさい。
長く生きるより………思い出をつくりたい。
まだ、子供だから分からないけれど………私なりの判断。
紗綾とも………それにまだろくに恋愛だってしてないし…
思いっきり、あと3カ月楽しもう。
寝たきりの 一年より、充実した………3カ月。
「お母さん、大好き」
私は、病室でそう言ってお母さんと抱きしめあった。