先輩×後輩*林さんの恋




「盛田先輩、話があるの」

「ん?」


これだけ見つめて居られるのも、今日で最後。見納めだ。


「盛田先輩、私は最初から盛田先輩の事は好きじゃなかった。でも告白されるの初めてで嬉しくて、付き合っただけ。ただ、それだけだったの。だから、別れよう。好きな人ができたし。」


心の何処かで、嘘を見破ってよ…なんて期待してる自分がいた。


「…眞白、俺はまだ好きだよ。心が変わったら言って?…眞白、別れよう。」


「うん。ごめんね、なんか」


「じゃあ、俺帰る」


扉が閉まり、階段を降りて行く音を確認し、堪えていた涙を流した。



やっぱり、言い過ぎたかな?



でも、嘘だって………見破ってほしかった。


そんなの、ワガママだよね


でも、こうするしか…今のおこちゃまな私には考えられなかった。



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