先輩×後輩*林さんの恋
「本当は、盛田先輩のこと、今でも好き…でも私じゃもう、幸せにしてあげることはできないから…」
「気付いてあげれなくてごめん…恋人っぽいことなんて、手を繋ぐ事さえしてやれなかったし、『好き』だって数回しか言ってやれなかった。」
「一緒に帰れて、楽しかったよ。一緒にいれて………ただ、それだけで幸せだった。」
別れた後に、こんなに後悔してしまうなんて…。
「うっ………」
痛みが体中を駆け巡り始めた。
盛田先輩は、お母さんや看護婦さんを呼んで、ずっと隣で手を握ってくれていた。