先輩×後輩*林さんの恋
じゃあ、話してみよう
入学式中、ずっと頭の中はあの先輩でいっぱいだった。
名前を呼ばれたときなんて、変な声になってしまった。
全校生徒のまえで、恥ずかしい…
しかも、あの先輩の前で………
私は、多分顔が凄く赤くなっていたと思う。
それからも、あの先輩が気になって気になって………
これが………人を好きになるってことなんだ………
私、中途半端で終えたくない…
先輩だって、すぐに卒業しちゃう。
その前に、絶対一度でも話してみたい。
前までなら、きっと諦めていたかもしれない。
でも、本当に………この人かも、って神様が教えてくれたみたいだったから。
この恋、叶えるための努力は少しでも………やる。
私は、校長先生の話なんて聞こえなくて、一人別世界にいた。