先輩×後輩*林さんの恋
「このまえの、クレープ屋にいた男の子…わかる?」
「ああ、わかるよ」
「私の友達…分かってると思うけど、私にとって1番は翔だし、翔しか好きになれないんだよ?」
翔は驚いた顔をした。
「…良かった…っ!俺、馬鹿だった。今ここにいるのも、別れ話とかかと思ってた…情けないよな、ごめんな」
別れるなんて…そんな事一度も考えたことはないよ。
「あの女の子とは…なんもないんでしょう?」
「当たり前。じゃあ、今から二人でクレープ行く?」
「うんっ!スペシャルイチゴクレープ食べたいっ!」
私は翔と手を繋いでクレープ屋に向かった。
手を繋ぐのは久しぶりのようで、初めてのようだった。