先輩×後輩*林さんの恋
夜の7時。
翔と夜しかやっていない観覧車のところへ来た。
「初めて来た…夜の観覧車って、凄い綺麗っ!」
初めて来て、初めて見る観覧車は、輝いていた。
中は当たり前だけど、こじんまりとしていて、二人で座ると結構密着していた。
「紗綾、卒業おめでとう」
「ありがとうっ!…翔、お誕生日おめでとうっ!」
今日、3月28日は、翔の誕生日。
「覚えててくれたんだ…ありがとう」
「覚えてるのは、彼女として当たり前のことだもん。」
結構前から買っていた、腕時計。
高かったから、貯金を切り崩しながら買ってあった。
ピンクの箱に、赤色のリボンで可愛くラッピングされてある。
「翔、大好き」
このメッセージを添えながら翔に渡した。
「紗綾、まじ最高だわ…!ありがとう!」
喜びながら、腕時計をつけてくれた。
「紗綾、俺からもプレゼント。」
丁度、観覧車も頂上近く。
指に冷たくて、キラキラ光るものがつけられた。
シンプルだけど、凄く輝いていて…最高のプレゼントだった。
「紗綾、愛してる。」
「うん、私も…翔、愛してるよ」
頂上に行くのを待っていたかのように、翔の顔が近づいて…