先輩×後輩*林さんの恋



料理も出来上がり、あとは翔の帰りを待つだけ。

待っている時間がすごく長く感じる。それはいつものことなんだけどね。

「ただいま」

玄関からする大好きな人の声。


私は思わず立ち上がり、玄関へ向かった。

「翔ーーーーっ!」


「お、今日はオムライスじゃん!」


翔の好きな食べ物トップ10には入るもんね。


翔は凄く嬉しそう。オムライスにして良かったな〜。

でも、これからなんだよね。大事な報告しなきゃ!

椅子に座って、「いただきます」と食べ始めた。


「卵とろっとろ!めっちゃ美味しい!」

「ふふっ。ありがとう」


子供のように、無邪気に食べ進める。

もう、パパになるのにね。

おかしくなって、少し笑った。


「紗綾?何で笑ってるんだー?」


「なんでもなーーい」


「気になるけど、まあいっか」



そして、翔はまた食べ進める。私もパクパクと食べていく。










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