先輩×後輩*林さんの恋




次の日、まだ一緒に学校へ行く人が決まってなかったし、一人で学校へ向かっていた………


そのときのことだった………



私の目の前の十字路の横から現れた…どこか、見覚えのある顔。




そう………あの、私が一目惚れした…先輩。



周りには、誰もいない。



チャンスだ………よね?



私は、少し早歩きで近づき、


「先輩、おはようございます!」


と、まず挨拶をしてみた。



なんて返ってくるのかな?おはよう、だったら…会話が続かないしなあ…



「おはよー!あ、えーと…林さん?俺、3年の盛田翔太郎。これからよろしく」


「よろしくですっ!」




私の名札をみて、林、と分かったのだろう。


でも、名前をしれて本当にラッキー!


盛田先輩は、友達を見つけたらしく、手を振りながらその友達の方に駆け寄っていった。



さっきから、私の胸がうるさいのはきのせい?


いや………気のせいじゃない。



ドックンドックン………その正体は、正真正銘私の心臓だ。



私は、小走りで学校に向かった。




はやく、眞白に報告しなきゃ!



ーーーー今のあたしは、昨日のことなんて忘れて…眞白に話してしまっていた。









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