先輩×後輩*林さんの恋
「美味しかった!紗綾、いつもありがとうな」
「いえいえ。こちらこそ....あ、話があるんだよ。大事な話。」
夕食も終わり、ソファーでくつろぎ中。もう、早く言いたくて。
「紗綾が大事な話?めずらしいな」
「別に珍しくなんてないんだけどねー」
と、こんなことより、本題に入らなきゃ。
「今日ね、病院に行ったの。体調悪くて。」
すると、翔は目を丸くして驚いた。
「紗綾!?びょ....病気だったのか?」
「違うよ~!最後まで話を聞いてよー!」
そういうと、翔はほっとしたのか、にっこりと微笑んだ。
「実はね、三カ月だったの!」
どんな反応かな?と思い、翔を見てみると、翔はきょとんとしてまるでクエッションマークを頭の上に浮かべているよう。
「鈍いね、ほんと。」
「わかるように教えてください....」
ほんとに分からないんだ。成人なのに、それくらい察してよね。
私は、笑いながら説明した。