黒いシンデレラ



帰ろう。


「ごめんなさい、 王子様。 私もう 帰ります」

王子様は目を見開いた

「なぜだ? 私はまだ 貴方と踊っていたい!」


帰らなくては。


「あの、 その 私、 12時には 帰らなくてはいけないんです だから …。」

王子様は まだ 私の手を掴んだまま

「後少し… 後少しでも 駄目なのか? 私は まだ 貴方と…」


時間が…。


「ごめんなさい!! 」

王子様の手を振り払った

「……っシンデレラ!?」




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