黒いシンデレラ
王子side*



振り払われた手をみた

その手を握り締めた

きっとどんなものでも 握りつぶせる

そんな力で。




「………………………………………あの女。」






さっきまで一緒に踊っていた シンデレラが

かけ降りた階段を見た



その目には さっきまであった 愛だとか そんなものは微塵にも 感じさせない






──────憎しみがこもっていた。
< 36 / 69 >

この作品をシェア

pagetop