何万回もの笑顔 ~最後の笑顔~




「来てくれたんだ……。」


2人は、入るなりすぐに、私に近づいた。


「お姉ちゃん。
この人たちだぁれ?」


「お友達だよ。」


「お友達?

……いーな。お友達。
水菜は、お友達、いないの。」


「そんなことないよ。
水菜ちゃんは、私のお友達。」


「ほんとに?」


私はうなずいた。


「やったぁ。
はじめてのお友達だ~。」

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