何万回もの笑顔 ~最後の笑顔~
第4章 -空へと-
*亡くなる寸前まで
「大変です!!
中西さんの状態がっ。
急いで、担当医を呼んでください!!」
点滴のために、梨乃の部屋にきた看護婦さんは、
ナースコールを押し、担当医を呼ぶように言った。
「中西さん、大丈夫ですか、聞こえますか!?」
担当医はすぐに来た。
「心拍数、脈拍数、共に下がっています。」
「お姉ちゃん?」
水菜ちゃんは、煩くなって来たからなのか、目をさました。