何万回もの笑顔 ~最後の笑顔~




俺は、梨乃の命日に告白しようと思っている。

さすがに、梨乃が死んで、1年は、
早すぎるかもしれないけれど、
でも、“梨乃の命日”がチャンスだと思うから。


「…ついた…。」


「久しぶりだね。梨乃。」


「…梨乃ちゃん……。」


「…梨乃。」


みんな、それぞれ梨乃の名前を言って、墓の前にしゃがんだ。

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