何万回もの笑顔 ~最後の笑顔~




「分かってるよ。
さっきのは、冗談だって。

俺は、本当に椎乃のこと好きだから。
梨乃としてじゃなくて、椎乃が好きだ。」


きょうくんはそういった。

でも、きょうくんは冗談って言ったけど、
少し本気だったんじゃないかって思う。

でも、今は、そんなこと考えるより、
返事を考えないといけないわけで……。


「きょうくん。
ちょっとだけ考えさせて。」


「わかった。」

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