一日だけの夏恋
涙の理由
「ねえ、私と一緒に遊ばない?」
ザアザアと波の音がたえない
海で僕は彼女に出会った。
ギャクナンかよ。
そう思いながら、振り返った。
「すいませんが・・・」
はぐれてしまった友達をさがしているところだし、
断ろうとしたのだが、
彼女を見た瞬間、僕は固まってしまった。
え・・・・・・・
僕はギャクナンするぐらいだから、ギャル系の女を想像していた。
だが、実際に僕に声をかけてきた人は、全然ちがっていた。
膝の少し上まである青いワンピースに
胸まで流れる、真っ直ぐな黒髪。
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