あなたと生きたしるし
「花恋ちゃーん!」
体育館のステージの処にいた私に話しかけてきたのは可愛くて小さな先輩。
「………??」
「あっ!いきなりごめんねっ。
私、侑奈(ゆうな)。
バスケ部のマネージャーよ。」
…マネージャー。
すごく可愛い。マネージャーって感じ。
「ごめんね。私が無理矢理、1年生にマネージャー連れて来いって言ったから。
もう一人の子辞めて今一人でこの仕事やってたから頼んだの。花恋ちゃん、やらない??」
「そうだったんですか。私まだ迷ってます。……でも、部活見てれば楽しんですよ。」
「だったらやるべきよ!
私もね、誘われたんだけどやる気なんてなかった!
でも実際はやって良かったって思ってるよ!」
「うー、でも……」
「だったら一週間お試し!」
上目遣いで私を見てくる侑奈先輩。
そんな上目遣いされたら女の私でも断れない…
「それじゃやってみます…」
私がそう言うと侑奈先輩はありがとう〜!っていって私を抱き締めてきた。
「う~…。先輩ぐるし……い。」