あなたと生きたしるし




「ほら、行くぞ!」



そう言って私を自転車の荷台に乗せて

猛スピードで自転車を漕ぐ有希。






「…ち、ちょっと!飛ばし過ぎでしょ!
何でそんなに急いでるのさ!」

有希のブレザーにガッシリつかまって落ちないように聞いてみた。



「うーん。まぁとにかく付いて来い」




…はぁ?朝からなんなのよ!




いつもなら自転車で10分かかるところを
有希は5分で到着させた。





「ほら!いくぞ!」



「…え?あ、うん。」



そう言って私を連れてきたのは体育館。







「なんで、体育館?」



「実はな…」





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