I♡U
キンモクセイが香る頃
キンモクセイが香る頃
僕は君にサヨナラを告げる
夏が終わりかけて
スーツも羽織る季節
僕は異動が決まった
「ごめん、異動が決まったんだ」
真夏の夜
会社帰りいつもの駅で僕は別れを告げた
「あたしには仕事があるからついていけない」
さっきまで笑顔だった君の顔は
涙で溢れていた
君との時間はもう5年もたった
今の会社に転職したときも君は
僕を一番に応援してくれた
僕が転職した頃
君も兼ねてから
入りたがってた会社に就職して
僕たちはまた一歩
二人で夢を叶えた
季節の変わり目は
決まってくだらないことで喧嘩して
イベントの季節は
お互いにサプライズを考えて
そうやって二人で乗り越えてきた
5年間だった
来年の春は二人の大事な記念日で、
同棲を決めていた
そんな矢先だった
怒っているんだろう
あたしを置いていくのね、
嘘つききらいって…。
君は下を向いて泣きじゃくっていた
バンバン…
大きな季節外れな花火が上がった
寂しいような切ないような
今の僕らにはピッタリな花火だった
「綺麗だね…」
泣きじゃくっていた君が
笑顔で僕を見ていた
「ごめんな?」
弱く言い放った僕は
ただの弱虫だ
「大丈夫だよ、頑張ってきてね」
これが君と交わした最後の言葉になった
キンモクセイが香る頃
僕は1人で駅のホームにたつ
「ねぇ!!!」
あー泣き虫な君の声だ
一ヶ月ぐらい会わなかっただけなのに
君はひどく痩せて綺麗になっていた
「あなたが戻ってくるまで
あたしはこの場所で待ってていいかな?」
強めに言い放った君は
5年間では知らなかった君で
向日葵のような笑顔だった
3年目のキンモクセイが香る頃
僕は君の待つ街に帰ってきた
「おかえりなさい」
「ただいま」
キンモクセイの香る頃
僕は君にまた恋をした
僕は君にサヨナラを告げる
夏が終わりかけて
スーツも羽織る季節
僕は異動が決まった
「ごめん、異動が決まったんだ」
真夏の夜
会社帰りいつもの駅で僕は別れを告げた
「あたしには仕事があるからついていけない」
さっきまで笑顔だった君の顔は
涙で溢れていた
君との時間はもう5年もたった
今の会社に転職したときも君は
僕を一番に応援してくれた
僕が転職した頃
君も兼ねてから
入りたがってた会社に就職して
僕たちはまた一歩
二人で夢を叶えた
季節の変わり目は
決まってくだらないことで喧嘩して
イベントの季節は
お互いにサプライズを考えて
そうやって二人で乗り越えてきた
5年間だった
来年の春は二人の大事な記念日で、
同棲を決めていた
そんな矢先だった
怒っているんだろう
あたしを置いていくのね、
嘘つききらいって…。
君は下を向いて泣きじゃくっていた
バンバン…
大きな季節外れな花火が上がった
寂しいような切ないような
今の僕らにはピッタリな花火だった
「綺麗だね…」
泣きじゃくっていた君が
笑顔で僕を見ていた
「ごめんな?」
弱く言い放った僕は
ただの弱虫だ
「大丈夫だよ、頑張ってきてね」
これが君と交わした最後の言葉になった
キンモクセイが香る頃
僕は1人で駅のホームにたつ
「ねぇ!!!」
あー泣き虫な君の声だ
一ヶ月ぐらい会わなかっただけなのに
君はひどく痩せて綺麗になっていた
「あなたが戻ってくるまで
あたしはこの場所で待ってていいかな?」
強めに言い放った君は
5年間では知らなかった君で
向日葵のような笑顔だった
3年目のキンモクセイが香る頃
僕は君の待つ街に帰ってきた
「おかえりなさい」
「ただいま」
キンモクセイの香る頃
僕は君にまた恋をした