戦乙女と紅~東方同盟の章~
違う…違う!
瞳に涙を浮かべて、私は弁解する。
確かに兵士が死ぬ事も、戦場で敵兵を殺さねばならぬ事も予期できた。
だが私自身が望んで戦いを仕掛けた事などないし、殺さねばならぬ敵兵も出来る限り数を減らした。
自軍の兵士だって、私に可能な限り守ったのだ。
犠牲は最小限に済むように…!!
「つまり数が少なければ死ぬ事は許されるのか?命の重みを考えた事はないのか?」
「…!!」
どんなに弁解しようと、獅子王の追及の手は緩められぬ。
私は追い詰められていく。
堪えきれず、涙が零れ落ちた。
「泣けば済むと思ったか?お前が戦地に駆り立てた兵士の家族は、恋人は、親は、子供は、どれだけの涙を流したと思う?」
「もう…やめてくれ…」
「貴様が誇りだ騎士道だと謳って兵を煽動した結果、兵士の命も、敵兵も、その家族も、多くの者が不幸の淵に叩き落とされたのだ」
「お願い…やめて…」
「そうやって今の貴様と同じく、許しを乞いながら何百、何千人の兵士が死んでいったと思っている?」
気が…狂いそうだった…!!
「もうやめてぇえぇぇえぇえぇっ!!!!!」
瞳に涙を浮かべて、私は弁解する。
確かに兵士が死ぬ事も、戦場で敵兵を殺さねばならぬ事も予期できた。
だが私自身が望んで戦いを仕掛けた事などないし、殺さねばならぬ敵兵も出来る限り数を減らした。
自軍の兵士だって、私に可能な限り守ったのだ。
犠牲は最小限に済むように…!!
「つまり数が少なければ死ぬ事は許されるのか?命の重みを考えた事はないのか?」
「…!!」
どんなに弁解しようと、獅子王の追及の手は緩められぬ。
私は追い詰められていく。
堪えきれず、涙が零れ落ちた。
「泣けば済むと思ったか?お前が戦地に駆り立てた兵士の家族は、恋人は、親は、子供は、どれだけの涙を流したと思う?」
「もう…やめてくれ…」
「貴様が誇りだ騎士道だと謳って兵を煽動した結果、兵士の命も、敵兵も、その家族も、多くの者が不幸の淵に叩き落とされたのだ」
「お願い…やめて…」
「そうやって今の貴様と同じく、許しを乞いながら何百、何千人の兵士が死んでいったと思っている?」
気が…狂いそうだった…!!
「もうやめてぇえぇぇえぇえぇっ!!!!!」