別冊 当て馬ならし
続・当て馬裏話し

Make me a sacrifice

全面ガラス張りのその建物は、
夜の中でトパーズのような色
で輝いていた。

半円形の小ぶりなドームか
木々の影から見える
入り口に数人の出迎えの人々
が立っている。

プライベートラウンジと言いながら
規模は確実にファルゴアと雲泥の差

一つの建物が今日は
私たちの
つまり、私とベル
ピコランダ王・王妃・王子二人
あとレヒューラの
貸切になるという。

ハトナが後ろに下がりタシーと並ぶ
私はベルと並んで歩く

出迎えに立っている人影の中に
ピコランダ王が見えた。

満面の笑みで迎えてくれている

ベルが今夜のパーティーの
お礼を述べて一緒に頭を下げる

王がベルをエスコートして中にはいると
そこには、ダンスホールがあって、
奥に階段があり
ロフトにつながっている

ガラスが光を反射して
ドーム内はキラキラしてた

それに目を奪われたあと
ふと目を戻して・・・

私は、息が止まった・・・
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