別冊 当て馬ならし
だからお見合いしまくったんだ。
思い返せば、それは
何かに追い立てられるように
過ごしていた日々だった。
ラルに会って・・・
ラルを好きになってわかった、
今までの『好き』って
憧れだったんだなって。
ベルがセルヴァンを想うように、
お母様がお父様を想うように・・・
私もそんな人を見つけたい
・・・そんな、憧れ。
私達外見はちっとも似ていない双子。
私はベルの母と同じ
蜂蜜色に近い茶色の瞳の癒しに憧れた。
太陽のようなその明るい性格を
眩しく思った。
ベルも同じように感じていた事を知って
・・・ベルがもっと近くに感じた。
「私達・・・やっぱり双子だね」
そう言うとベルは微笑んで
「似たもの同士だね」
私達にしかわからない距離感
そして、お互いの進む道が違うようで、
不思議と重なる・・・
なにより、今、私たちは
・・・とても幸せだった。
馬車はいくつかの国境を越え
見慣れた風景になっていく
・・・もうすぐ・・・
永かった旅は終わる・・・
私は、彼との約束を思い返す・・・
思い返せば、それは
何かに追い立てられるように
過ごしていた日々だった。
ラルに会って・・・
ラルを好きになってわかった、
今までの『好き』って
憧れだったんだなって。
ベルがセルヴァンを想うように、
お母様がお父様を想うように・・・
私もそんな人を見つけたい
・・・そんな、憧れ。
私達外見はちっとも似ていない双子。
私はベルの母と同じ
蜂蜜色に近い茶色の瞳の癒しに憧れた。
太陽のようなその明るい性格を
眩しく思った。
ベルも同じように感じていた事を知って
・・・ベルがもっと近くに感じた。
「私達・・・やっぱり双子だね」
そう言うとベルは微笑んで
「似たもの同士だね」
私達にしかわからない距離感
そして、お互いの進む道が違うようで、
不思議と重なる・・・
なにより、今、私たちは
・・・とても幸せだった。
馬車はいくつかの国境を越え
見慣れた風景になっていく
・・・もうすぐ・・・
永かった旅は終わる・・・
私は、彼との約束を思い返す・・・