別冊 当て馬ならし
「で、自分は克服したから
 ワルツも踊れるようになるって
 ・・・で・・
 本当に踊れるようになって
 ・・・だから・・・
 玉ねぎはワルツなんですぅ」
そして、何気にワルツ教えてる
・・・うん、策士かもしれない

将来、彼女がこの国に来たときに
きっちり踊れるようにだ。

「ふふ・・・
 心配しなくても大丈夫かな?」
「え?それはどういう?」
「えっとね、
 命の恩人がアドバイスします」
姿勢を正して気を付けの姿勢で聞く彼女
「はい!お願いします」
「アル王子を好きって気持ちを
 絶対忘れないでね。
 そして彼を信じて、傍にいてあげて
 ・・・あなたじゃないとダメだから」
「え?私じゃないとですか???」
いっぱいハテナを浮かべている彼女
・・・今はまだ分からないだろうけど。

私にはなんせ未来がみえたんだから♪

あの優しい策士はからめ手で
レヒューラを落としに
かかってるのも分かったしね。
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