別冊 当て馬ならし
「じゃ・・・怒ってもらえない
 ・・・おねぇちゃんは子供なの?」
なんか・・・それもそれで、
おねぇちゃんがかわいそうで、
自分が言った事は棚に上げて
悲しい気持ちになる

「えーーーー・・・・?」
うーんと考え込むセルヴァン、
自分がおこられてる時に
誰かに言われた言葉だから
怒られないときは、なんていわれるか
分からないんだろう。
でも、セルヴァンは考えて言葉を出す

「クゥねぇちゃんは・・・
 生まれた時からつえーから、
 もう大人なんじゃねぇの?
 だから成長おわってるから
 怒られないし子供じゃないんだよぉ」

セルヴァンは小さいころ、
あたしにカエルを使った嫌がらせをして、
姉にこっぴどく仕返しをされていた。
その時から同い年なのに呼び方は
『クゥねぇちゃん』になった。

でも、そのセルヴァンの結論が
すごくすごく胸に落ちた。
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