別冊 当て馬ならし
わたしよりすごいおねぇちゃんが
怒られないのは
大人だからっていうのは、
その通りだ。

怒られて成長しなきゃいけない
自分を棚に上げてしまっているのに
気が付いてとても
恥ずかしい気持ちになった・・・
だって能力は譲れるものじゃない。

おねぇちゃんには
未来が見える力がある。

私が王妃になるのは
決まってるらしい。
だから・・・・
私は成長しなきゃいけないのだ・・・・
「あーあー早く大人になりたいよ」
そう呟くと
「こんなとこでビービー泣いてるうちは
 無理だよな」
といってセルヴァンは
あからさまに馬鹿にしてくる。

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