別冊 当て馬ならし
だから・・・
もうすぐ部屋の前ってなった時、
もう、この背中から
降りなきゃいけなくて・・・
だから不安になった。

「おねぇちゃん・・・・
 あたしの事嫌いに
 なっちゃったかな・・・?」
するとセルヴァンは
「んなもん、
 クゥねぇに聞けよ!
 俺はそんなじゃ嫌いになんねーけどな」
と言ってあたしを下ろした。

・・・・なんか・・・
ドキっとした・・・
・・・嫌いにならないって・・・
もしかして・・・
今・・・好きってってこと?

そんな風に思ったら
急に意識して心臓が
ドキドキ言い始めた。

でもそんな当の本人は
ケロっとして「ほら」と言って
あたしを自分より前にだした。

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