別冊 当て馬ならし
え??何?って思ったら
おねぇちゃんがあたしの部屋の前で
しゃがんでた。

「じゃぁなー」
そういってセルヴァンは
引き返していく。

ちょっとまってよーって
感じで追いかけようとしたら

「ベル!」
ちょっと怒ってるおねぇちゃんの
声がした。

あたしは、足は止めたけど
・・・俯く・・・

「ごめんなさい
 やらなきゃよかったなぁ
 いまさらはずかしい」

あぁぁああぁ・・・
あたしの心の中を
姉がのぞきはじめる

「いやだな
 やりすぎたな
 ごめんなさい」
続く自分の心が言い当てられるのに、
その場にしゃがみ込む

「ベル!自分の口で言わないなら、
 ずっとねぇちゃんこれやるよ!」
おねぇちゃんは怒ってる。
でもそんなのは、
当たり前だって思う。
だって本当におねぇちゃんを
傷つけたんだもん・・・
ルミナーテにも・・・悪いことをした。
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