別冊 当て馬ならし
セルヴァンが言ったように
あたしは成長しなきゃいけない・・・
成長してよい国をつくって
おねぇちゃんの自慢になるような
妹になるんだ・・・

だからあたしは
振り返っておねぇちゃんの
かっこいい赤い眼を
みてちゃんという。

「ごめんなさいおねぇちゃん。
 あたし子供だった!
 悪口いってごめんなさい。」
そういったら、
おねぇちゃんニコニコして
でも泣きそうになって
「いいよーぉ・・・ねぇちゃんだって
 ベルが大変なのに助けて・・ううっ
 あげられなくてっごめんよぉ・・・」
うるうるして言うから、
もうこっちもうるうるして
「ねぇちゃん・・・は大人だから
 ・・・悪くないよ・・・
 ごめんなさい・・おねぇちゃん
 ・・・あたしの事・・・
 きらいにならないでぇぇぇ・・・・」
そう言って溢れ出した涙が
止まらなかった。
そしたらおねぇちゃんも大泣きして
「こころのぞいてよぉおお・・・・
 ねぇちゃん・・・ベルのこときらいだっ
 ・・・なんておもってないよぉおお
 ・・・・おおおおおお」
2人で号泣だった。
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