別冊 当て馬ならし
最近、武器を一本仕上げて
それが好評だって
嬉しそうに語ってくれたのは
数か月前。

またあたしより早く
大人になっていっちゃってる・・・
「あたしだけ
 ・・・・なんか・・・
 おいてけぼり」
「でた、あいかわらず
 なんだそれ!だな」
そういって、セルヴァンは
あたしの頭をわしわし撫でる
あたしは撫でられるままになって
頭をぐらぐらうごかす。

「うぅうう・・・・」
その一見乱暴な扱いが
本当は手加減されてるのを
知ってる
こうしてちょっときつめに
心を揺さぶってもらえないと
今のあたしは・・・・
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