別冊 当て馬ならし
16歳になったばかりのある日
おねぇちゃんにお見合い話が
舞い込んできた。

あたしはもちろん
姉が断ると思ってた。

そりゃ、もうお年頃って言われる歳だし
なんの不思議もないけど、
やっぱり運命の人って
偶然出会って、もうそれはそれは
素敵な恋に落ちるって感じでしょ?

あたしは・・・ホラ、
そういうのじゃなかったから、
おねぇちゃんにはちゃんと
恋して大好きって人と
ラブラブしてほしい。
で、いつもおねぇちゃんが
あたしのことからかうみたいに
心覗いておねぇちゃんの
運命の人に対する気持ち
を言ってやるんだぁ

・・・そう、思ってたし・・・
おねぇちゃんにも言ってた
「おぼえてろよーーーーー」
ってさぁ・・・
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