別冊 当て馬ならし
鍛冶屋は今、
お昼休み。

お父さんの剣の直しが入って
それの進捗を見に来た。

強制的に確認する役目を
もぎとったともいう。

ついでに以前おねぇちゃんが
してたみたいに、
作業場全員にお昼の差し入れ。

・・・・もちろんあたしが
セルヴァンとこうやって
話したかったからだけどね。

みんな、きっとあたしの気持ちに
気が付いてくれてて
セルヴァンと二人きりにしてくれてる。

そんな暖かい(生温い?)
態度がありがたい。

やらなきゃいけない事はもう
日常的にある。
その中でやっと出来たお休みは、
なんとかして彼と過ごしたいって思う。
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