別冊 当て馬ならし
それじゃ、もし・・・
もし!好きでいてくれたら?
セルヴァンもあたしを
好きで居てくれた時はどうなるの?

・・・・・
・・・・
幸せより不安が募る。
彼に私は王という重い枷を
はめる事になるんじゃないだろうか・・・

王を選ぶため・・・
そう言って歩んできた
道のりを思い出す。

小さいころから自慢げに
武器や鎧の話をしてたセルヴァン。
本当に好きな仕事なんだと思う。
今、鍛冶屋として
一人前になってこれから
夢を実現していく彼と
一緒にあたしは、生きていけない・・・
どっちも・・・地獄だよ

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