別冊 当て馬ならし
「守ってるよ、
 ああやってまた元気になって
 旅立っていけるってことは
 ろくでもない男に
 引っかからないように
 竜が守ってるんだよ。」
あっけらかんというセルヴァン
・・・あたしが誰かと
お見合いしても・・・

彼はこんな風に
あっけらかんと笑うんだろうか・・・
そう思うと、
そんな気がして・・・
どんどん悪く考えてしまう。

もうせっかくセルヴァンと
会えてるのに・・・あたしは

「だね、おねぇちゃん“は”
 守られてるかもね」
湿った声がでた。
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