別冊 当て馬ならし
第四話 大人対応にベルは拗ねる?
セルヴァンは私を庇うように
魔物の群れに対峙する。
あたしたちを追いかけてきた、
犬の顔をした低い背丈の魔物が
十数体。
その後ろからゆっくりと
巨体を揺らしながら
長い舌で舌なめずりをしながら
近づいてくる緑の肌の
巨人が見える。
なんとかここまで走って来たけど、
さすがに私を抱えて走るセルヴァンは
犬顔の魔物を振り切れるほど
早くは走れなかった。
目の前に岩の壁が見える。
行き止まり・・・
・・・迫りくる魔物・・・
あたしは、ひたすらセルヴァンの肩に
しがみ付いた。
魔物の群れに対峙する。
あたしたちを追いかけてきた、
犬の顔をした低い背丈の魔物が
十数体。
その後ろからゆっくりと
巨体を揺らしながら
長い舌で舌なめずりをしながら
近づいてくる緑の肌の
巨人が見える。
なんとかここまで走って来たけど、
さすがに私を抱えて走るセルヴァンは
犬顔の魔物を振り切れるほど
早くは走れなかった。
目の前に岩の壁が見える。
行き止まり・・・
・・・迫りくる魔物・・・
あたしは、ひたすらセルヴァンの肩に
しがみ付いた。