別冊 当て馬ならし
動揺が走ってフォークを
取り落しそうになる
手から滑ったフォークが
ふわって浮いて手に戻ってきた・・・

え?やるの?
恥ずかしさで泣きそうな気持で
ラルをみると・・・・

なんでやんないの?
って感じで涼しげに私を見てる。

あ・・・うそ・・・
フォークがするりと勝手に動く・・

玉ねぎを刺して私の手に戻ってるく

うわーわー
魔法って便利だね?

ラルを見ると
なんだろう・・・すごく期待されている
クールに装っているけど・・・
とても目を輝かせている。

これは・・・観念しなければいけない時がきた。
恥ずかしさをこらえ、
周りを警戒して、
だれもこっちを見てないのを確認
よし、今だ!!
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