別冊 当て馬ならし
森は静かだった。
ただ・・・差し込む木漏れ日の輪郭が
少しづつ赤味をまして・・・
日が暮れようとしているのが分かった。
戦闘が終わって・・・息が落ち着くと
背中にあたる岩が
急に冷たく感じられる。
だいぶ走ったけど・・・
きっとお父さんたちも
戦闘が終わってるのかもしれない。
もうすぐあたしたちの、
正確にはセルヴァンのモノだけど
・・・その足跡を追って
兵士たちがやってくるかもしれない。
隣の大きな幼馴染は
さっきから黙ってあたしの回復を
待ってくれてるのだろう・・・
あたしは・・・というと・・・
隣に感じるそのたくましい腕や、
あたしを気遣い、
さらに森に注意を向ける息使いを
全身で感じて・・・
この人が居ないと自分はもう存在できない
というぐらい・・・気持ちの中が
好きであふれかえっていた。
ただ・・・差し込む木漏れ日の輪郭が
少しづつ赤味をまして・・・
日が暮れようとしているのが分かった。
戦闘が終わって・・・息が落ち着くと
背中にあたる岩が
急に冷たく感じられる。
だいぶ走ったけど・・・
きっとお父さんたちも
戦闘が終わってるのかもしれない。
もうすぐあたしたちの、
正確にはセルヴァンのモノだけど
・・・その足跡を追って
兵士たちがやってくるかもしれない。
隣の大きな幼馴染は
さっきから黙ってあたしの回復を
待ってくれてるのだろう・・・
あたしは・・・というと・・・
隣に感じるそのたくましい腕や、
あたしを気遣い、
さらに森に注意を向ける息使いを
全身で感じて・・・
この人が居ないと自分はもう存在できない
というぐらい・・・気持ちの中が
好きであふれかえっていた。