甘い唇は何を囁くか
シスカが、少し考えたいっていうほど…のことだったんだよね・・・?

それが分かっていても、この男の人とエッチするってのは―。

ちょっと考えられなくて、思わず怒っちゃったけど。

冷静になった今なら、問える。

「まず、私にも説明してよ。」

「お、聞く気あるんじゃん。」

「聞かないと、イヤだって言うこともできないでしょ。一応、生き死にかかってるんだし。」

「そりゃそうだな。んじゃ、説明するけど、いいよな?」

シスカは頷いて遼子を抱きしめた。

まるで、何を聞いても自分の気持ちは変わらないから安心しろって言っているみたいで、遼子も宗眞に分からないよう、シスカを優しく抱き返した。
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