甘い唇は何を囁くか
第14章 「毒」
遼子が来た。
その姿を見て、思わず笑ってしまった。
「お前、何しっかり着込んでんだよ。」
ベッドルームに入ってきた遼子は、もう泣いていない。
頭の中で整理できたのか、それともできていないけれど覚悟を決めたのか。
なんにせよ、限界を超えてるくせに気張ってる姿は、悪くない。
「来いよ。」
宗眞は、にまりと笑って囁くように言った。
部屋に入ってきたっきり、その場で硬直している遼子は、暗がりでも青褪めている。
「何だよ、また泣いちゃう?」
なんて、意地悪言うつもりはないんだが、ついつい。。
「うるっさいわね、今、行くわよ。」
焦ってんじゃないわよ、って遼子は強がった口調で言う。
いいね
悪くない
俺もしっかり準備できてきてる。
そろそろお食事の時間だしな。
ベッドサイドで立ち止まると、遼子は俺を見つめて震えた息を吐いた。
「何、緊張してんの?」
「・・・。」
何も言わずに小さく唾を飲み込んで、ふるふると首を振った。
「何だよ、何可愛くなっちゃってんの。」
「・・・しゅ、宗眞に可愛いとか言われたくない。」
お~お~
強がってますねぇ
「上がれよ。」
にまにまが止まらない俺を睨みつけて、遼子はベッドに膝を下ろした。
それを見て、俺はぐいっと遼子の腕を引いた。
くるりと身体が反転してそのままベッドの上に横たわる。
遼子は呆然、として俺を見上げている。
その姿を見て、思わず笑ってしまった。
「お前、何しっかり着込んでんだよ。」
ベッドルームに入ってきた遼子は、もう泣いていない。
頭の中で整理できたのか、それともできていないけれど覚悟を決めたのか。
なんにせよ、限界を超えてるくせに気張ってる姿は、悪くない。
「来いよ。」
宗眞は、にまりと笑って囁くように言った。
部屋に入ってきたっきり、その場で硬直している遼子は、暗がりでも青褪めている。
「何だよ、また泣いちゃう?」
なんて、意地悪言うつもりはないんだが、ついつい。。
「うるっさいわね、今、行くわよ。」
焦ってんじゃないわよ、って遼子は強がった口調で言う。
いいね
悪くない
俺もしっかり準備できてきてる。
そろそろお食事の時間だしな。
ベッドサイドで立ち止まると、遼子は俺を見つめて震えた息を吐いた。
「何、緊張してんの?」
「・・・。」
何も言わずに小さく唾を飲み込んで、ふるふると首を振った。
「何だよ、何可愛くなっちゃってんの。」
「・・・しゅ、宗眞に可愛いとか言われたくない。」
お~お~
強がってますねぇ
「上がれよ。」
にまにまが止まらない俺を睨みつけて、遼子はベッドに膝を下ろした。
それを見て、俺はぐいっと遼子の腕を引いた。
くるりと身体が反転してそのままベッドの上に横たわる。
遼子は呆然、として俺を見上げている。