甘い唇は何を囁くか
まったくまったく、腹が立つったらない!
遼子は鼻息も荒くブツブツ言って、ようやく来たエレベーターに乗り込むべく開いた扉の前に立った。
中には綺麗な装飾が施されていて、正面には可愛いアーチの鏡がある。
乗り込んだ後、顔を正面に向けた遼子はまだ、気がつかなかった。
けれど、3階のボタンを押そうと振り返った時、驚いて思わず声を上げた。
「!!へっ?!な、な、何で…」
あ…!
驚いている間に扉が閉まり閉じ込められる。
すらりと長身で、がっしりしてるのに、げきカッコいい。
さっきの怒りの台詞を撤回せざるおえないのかもーー。
あ、いや、そんなことを考えている場合じゃない。
なんだってーここに…。
「あ、な、何か用…ですか?」
ごくん、と思わず生唾を飲み込んだ。
何も言わずに、ただ見つめられると、息がつまりそうになる。
何よぉ…何なのよぉ!!!
と、エレベーターが動き出すと同時に男は遼子に手を伸ばしてきた。
身じろいで手から逃れようと後ずさる。
けど、狭い箱の中だからすぐに壁においやられた。
何、何、何、何ぃ
慌てて、頭の整理がつかないまま、男の手が遼子の肩の上で壁にあたる音を聞いて、びくりと震えた。
何、何でーーー
遼子の疑問が口をつく前に、男の顔が近づいて来るのを感じた。
遼子は鼻息も荒くブツブツ言って、ようやく来たエレベーターに乗り込むべく開いた扉の前に立った。
中には綺麗な装飾が施されていて、正面には可愛いアーチの鏡がある。
乗り込んだ後、顔を正面に向けた遼子はまだ、気がつかなかった。
けれど、3階のボタンを押そうと振り返った時、驚いて思わず声を上げた。
「!!へっ?!な、な、何で…」
あ…!
驚いている間に扉が閉まり閉じ込められる。
すらりと長身で、がっしりしてるのに、げきカッコいい。
さっきの怒りの台詞を撤回せざるおえないのかもーー。
あ、いや、そんなことを考えている場合じゃない。
なんだってーここに…。
「あ、な、何か用…ですか?」
ごくん、と思わず生唾を飲み込んだ。
何も言わずに、ただ見つめられると、息がつまりそうになる。
何よぉ…何なのよぉ!!!
と、エレベーターが動き出すと同時に男は遼子に手を伸ばしてきた。
身じろいで手から逃れようと後ずさる。
けど、狭い箱の中だからすぐに壁においやられた。
何、何、何、何ぃ
慌てて、頭の整理がつかないまま、男の手が遼子の肩の上で壁にあたる音を聞いて、びくりと震えた。
何、何でーーー
遼子の疑問が口をつく前に、男の顔が近づいて来るのを感じた。